DXとRPAの関係性は?役割やDX推進に向けたRPAの活用ポイントを解説

DXとRPAの関係性は?役割やDX推進に向けたRPAの活用ポイントを解説

「DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたいが、何から着手すべきかわからない」—そう悩む企業は少なくありません。その最初の一歩として注目されているのが、定型業務を自動化するRPA(Robotic Process Automation)です。ただし「RPAを導入すればDXが実現する」という理解は正確ではありません。両者は目的と手段の関係にあり、正しく位置づけてこそ効果を発揮します。
本記事では「dx rpa」というキーワードで情報を探す方に向けて、DXとRPAの関係性や違い、活用メリット、導入費用の相場、効果的な活用ポイント、実際の好事例までを整理します。あわせて、初めてのRPAに適したツール「おじどうさん」もご紹介します。

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DXとRPAの関係性

DXとRPAの関係性

DXとRPAは、どちらも企業のデジタル化を語るうえで頻出する言葉ですが、その意味はまったく異なります。混同したまま導入を進めると、期待した成果につながりません。まずは両者の定義と違い、そして両者がどのように補完し合うのかを整理していきましょう。

DX(Digital Transformation)とは

DX(Digital Transformation)とは、デジタル技術を活用して、業務プロセスやビジネスモデル、さらには組織文化そのものを変革し、企業の競争力を高める取り組みを指します。単なるIT化・デジタル化にとどまらない点が特徴です。経済産業省も、企業がデータとデジタル技術を活用して製品・サービスやビジネスモデル、組織・プロセス・企業文化までを変革し、競争上の優位性を確立する取り組みだと説明しています。

その背景にあるのが、経済産業省が「2025年の崖」として警鐘を鳴らしてきた課題です。老朽化・複雑化した基幹システムを放置すれば大きな経済損失が生じると指摘されており、2025年を過ぎた今もなお、そのレガシーシステムの刷新は多くの企業にとって避けて通れない経営課題であり続けています。

RPA(Robotic Process Automation)とは

RPA(Robotic Process Automation)とは、これまで人間がパソコン上で行ってきた定型業務を、ソフトウェアのロボットに代行させて自動化する技術です。ここでいうロボットは実体のある機械ではなく、パソコンやサーバーにインストールして動くソフトウェアを指します。

作業の手順やルールを「シナリオ」として登録しておくことで、データの入力や転記、集計、ファイルのダウンロード、メール送信といった繰り返し作業を、人手を介さず正確かつ高速に実行します。人間のように疲れたりミスをしたりせず、24時間365日稼働できる点が大きな強みです。金融・製造・小売など幅広い業界で導入が進み、業務効率化やコスト削減、ヒューマンエラーの防止に貢献しています。

DXとRPAの違いとは?

DXとRPAの最も大きな違いは、その「範囲」と「目的」にあります。RPAは、あくまで既存の定型業務を自動化する「手段」であり、対象は個別の作業に限られ、業務そのものの進め方を大きく変えるわけではありません。一方でDXは、デジタル技術でビジネスモデルや組織のあり方まで変革する「目的」であり、企業全体を巻き込む広範な取り組みです。

両者の関係は、DXの3つの段階に位置づけると整理できます。

段階内容RPAの位置づけ
デジタイゼーション紙や手作業など、部分的なデジタル化前段階
デジタライゼーション業務プロセス全体のデジタル化・自動化★RPAが担う領域
デジタルトランスフォーメーション事業・組織の変革(DX)目指すゴール

つまり「RPAを導入すること」=「DXの実現」ではありません。ただし、RPAで定型業務を自動化して生まれた時間や人材を、より付加価値の高い変革へ振り向けることで、DXは着実に前進します。RPAはDX推進の確かな第一歩であり、両者は相互に補完し合う関係にあるのです。

DX推進におけるRPA活用のメリット

DX推進におけるRPA活用のメリット

RPAをDX推進の足がかりとして活用すると、企業にはどのようなメリットが生まれるのでしょうか。代表的な3つの効果を紹介します。

生産性の向上と業務効率化

RPAは、人が数時間かけていた作業を数分で終わらせることも可能です。定型業務をロボットに任せることで、従業員は企画立案や顧客対応といった、人にしかできない付加価値の高い業務に集中できるようになります。単なる作業の自動化にとどまらず、組織全体の生産性向上につながる点が、RPA活用の大きなメリットです。

人手不足の解消とコスト削減

少子高齢化による人手不足は、多くの企業が抱える深刻な課題です。RPAは24時間365日休まず稼働できるため、限られた人材を補い、採用や残業に過度に頼らずに業務を回す助けになります。定型作業に費やしていた人件費を抑えられるうえ、浮いたリソースを成長分野へ再配置できる点も見逃せません。

ヒューマンエラーの防止と品質の安定

手作業によるデータ入力や転記には、打ち間違いや見落としがつきものです。RPAはあらかじめ定めたルールどおりに正確な処理を繰り返すため、人的ミスが起こりません。確認や修正の手間も減り、業務品質が安定します。データの信頼性が高まることは、その後のデータ活用やDX推進の土台づくりにも直結します。

RPAの導入がDX推進に適している企業

RPAの導入がDX推進に適している企業

RPAはどんな企業にも一律に効果があるわけではありません。導入がDX推進の効果を発揮しやすい企業の特徴を3つ挙げます。

定型業務や繰り返し作業が多い企業

日々のデータ入力や集計、帳票作成など、手順が決まった定型業務が多い企業ほど、RPAの効果は大きくなります。反復作業をロボットに任せれば担当者の負担を大幅に削減でき、自動化の成果を実感しやすいためです。

特定の担当者に業務が属人化している企業

「その作業はあの人にしかできない」という属人化は、担当者の異動や退職で業務が止まるリスクを抱えます。RPAで手順を標準化・自動化しておけば、業務の可視化が進み、特定の人に依存しない体制を構築できます。

人手不足やコスト削減が課題の企業

慢性的な人手不足に悩む企業や、人件費・残業時間の削減を急ぐ企業にもRPAは有効です。少ない人員でも業務を回せるようになり、働き方改革の実現にもつながります。まずは負担の大きい業務から着手するとよいでしょう。

DX推進におけるRPAツールの導入費用

DX推進におけるRPAツールの導入費用

RPAツールの導入費用は、提供形態によって大きく異なります。主に「デスクトップ型」「クラウド型」「サーバー型」の3種類があり、それぞれ相場が変わります。デスクトップ型は1台のパソコンにインストールして使うタイプで、1ライセンスあたり数万円程度から、年間では数十万〜150万円程度が目安です。小規模なスモールスタートに向いています。クラウド型はサーバー構築が不要で、月額数万円〜数十万円程度から利用でき、Web上で完結する業務に適しています。サーバー型は全社的な大規模導入向けで、初期費用が100万〜500万円程度、規模によってはさらに大きくなることもあります。

注意したいのは、ライセンス費用以外のコストです。導入支援費用やシナリオ作成費用、運用・保守費用、担当者の育成費用なども発生します。費用対効果は「削減できた作業時間×人件費単価」と「導入・運用コスト」を比較して見極めましょう。なお中小企業であれば、「デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)」などの補助金制度を活用することで、導入コストを抑えられる場合があります。制度内容は年度ごとに変わるため、申請前に必ず最新の公募要領を確認してください。

DX実現のためにRPAを効果的に活用するポイント

DX実現のためにRPAを効果的に活用するポイント

RPAを導入しただけでは、DXは実現しません。効果を最大化し、変革につなげるための3つのポイントを押さえておきましょう。

スモールスタートで始める

最初から大きく複雑な業務を任せると、トラブル発生時の対応が難しくなります。まずは特定の部署や個人の簡単な作業から自動化を始め、効果を確かめながら段階的に対象を広げる「スモールスタート」が有効です。小さな成功体験を積み重ねることで社内の理解も得やすくなり、RPA活用が全社へ定着しやすくなります。

自動化する業務を見極める

RPAは万能ではなく、ルールが明確な定型業務でこそ効果を発揮します。導入前に業務フローを洗い出し、どの作業を自動化すべきかを明確にすることが重要です。反対に、人の判断が必要な業務は無理に任せず、RPAと人の役割分担を設計しましょう。業務の棚卸しは、DX推進に欠かせないデータの可視化にもつながります。

運用・推進できる人材を育てる

RPAを継続的に活用するには、ツールを扱える人材が欠かせません。シナリオの作成やメンテナンス、トラブル対応を担える担当者を、1人ではなくチームとして育てておくと安心です。あわせてAIやOCRといった技術と組み合わせれば、非定型業務の自動化にも対応でき、DX推進をさらに加速できます。

DX推進にRPAを活用した好事例

DX推進にRPAを活用した好事例

最後に、RPAを活用してDXを前進させた実際の企業事例を2つ紹介します。規模や業種は異なりますが、いずれもRPAを起点に業務変革へつなげた好例です。

三井住友銀行:3年間で約350万時間を削減

三井住友銀行では、生産性向上・業務効率化・コスト最適化を目的に、さまざまな業務へRPAを導入しました。たとえば顧客往訪前の情報収集業務では、往訪予定の確認、保有商品情報の照会、PDFのダウンロードや印刷出力といった一連の作業を自動化し、業務効率を約80%向上させています。

同グループの公表資料によると、こうした取り組みの結果、2017年度から2019年度までの3年間で累計約350万時間、1,750人相当の業務量を削減しました。注目すべきは、生み出された余力を人員の適正配置やより高度な業務へのシフトに活用している点です。単なる効率化にとどまらず、リソースの再配置という「変革」につなげており、RPAをDX推進の起点とした好事例といえます。

昭和電機(現・SDG株式会社):40業務を自動化し月約350時間を削減

産業用送風機やモーターなどを手がける昭和電機(現・SDG株式会社)では、働き方改革の一環としてRPAを導入しました。事務系従業員を中心に定時退社を推奨していたものの、業務量が多く残業を減らせないという課題を抱えていたためです。

同社は勤怠管理など特定の業務からスモールスタートし、段階的に約40業務をRPA化。月あたり約350時間の削減を実現しました。基幹システムからのデータ収集や帳票作成、メール送信などを自動化することで、従業員は本来注力すべき業務に時間を割けるようになっています。中堅企業が段階的にRPA活用を広げ、全社的な業務改革へ発展させた、多くの企業の参考になる事例です。

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RPAを導入するなら『おじどうさん』

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「RPAでDXの第一歩を踏み出したい。でも、難しそうで不安」——そんな企業におすすめしたいのが、ブルーテック株式会社が提供するRPAツール『おじどうさん』です。『おじどうさん』は、プログラミング知識がなくても、パネルを並べるだけでロボットを作成できる、非IT人材にもやさしいデスクトップ型RPAです。事前準備はほぼ不要で、導入支援や勉強会、シナリオ作成支援といった手厚いサポートがライセンス費用に含まれているため、追加コストを気にせず安心して始められます。動作が安定しているためメンテナンスの手間も少なく、継続率は98%という高い定着率を誇ります。習得時間は最短15分ほど。まずは定型業務の自動化から、着実にDX推進の一歩を踏み出せます。

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まとめ

まとめ

本記事では「dx rpa」をテーマに、DXとRPAの関係性や違い、活用メリット、導入費用、効果的な活用ポイント、好事例までを解説しました。RPAはDXそのものではなく、DXという大きな目的を達成するための有力な「手段」です。定型業務の自動化で生まれた時間と人材を、ビジネスの変革へ振り向けてこそ、RPAはDX推進の力を発揮します。まずは身近な業務のスモールスタートから、自社に合ったRPA活用を始めてみてはいかがでしょうか。難しい技術は不要な『おじどうさん』も、その確かな選択肢のひとつです。

よくある質問(FAQ)

Q. RPAを導入すれば、DXは実現しますか?

いいえ、RPAの導入だけでDXが実現するわけではありません。RPAはDXを進めるための「手段」の一つで、DXの3段階でいう「デジタライゼーション(業務プロセスのデジタル化)」を担います。RPAで生まれた時間や人材を、ビジネスモデルや組織の変革へ振り向けることで、はじめてDXは前進します。

Q. DXとRPA、どちらから始めるべきですか?

多くの企業にとって現実的なのは、まずRPAで身近な定型業務を自動化することです。短期間で効果を実感しやすく、業務の可視化やデータの標準化も進むため、その後のDX推進の土台になります。いきなり大規模な変革を狙わず、スモールスタートで成功体験を積むのが失敗しないコツです。

Q. RPAの導入費用の相場はどのくらいですか?

提供形態によって異なります。デスクトップ型は年間で数十万〜150万円程度、クラウド型は月額数万円〜、サーバー型は初期費用100万〜500万円程度が目安です。ライセンス費用に加え、導入支援・シナリオ作成・保守などの費用も見込む必要があります。実際の金額は各ツールの最新の見積りで確認してください。

Q. RPA導入に使える補助金はありますか?

中小企業・小規模事業者であれば、「デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)」などの活用が考えられます。ただし対象ツールや申請要件、スケジュールは年度ごとに変わるため、申請前に必ず公式の公募要領を確認し、登録されたIT導入支援事業者と連携して進めましょう。

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【執筆者】

執筆者:松岡 禄大朗

松岡 禄大朗

ブルーテック株式会社・デマンドジェネレーション部所属。
前職のWEB広告代理店で広告運用やアクセス解析を担当。
WEBマーケティング知識を活かして、現在はコンテンツマーケティングに携わり数多くの記事を執筆。

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