「間違えられない」重圧からの解放と、事務の平準化
導入してみて、社内にはどのような変化がありましたか。
齊藤様 3人の中で一番分かっていないのが私ですが、正直、ものすごく劇的な変化ではないと思います。「月に何百時間減りました」というレベルではない。ただ、弊社の事務のオペレーションは、ほぼ毎日同じことを繰り返します。しかもそのなかで間違いがあると、その後に影響が出るんです。たとえば現場が作業するためのリストを出す仕事がありますが、ここを間違えると、後に続く作業すべてが狂ってしまう。間違えられないというプレッシャーもありますし、実際にミスが出てしまえば「最優先でこれを直して」という指示が飛んで、そこに対応せざるを得なくなる。そういう心理的な負荷が解消されたことで、より集中しなければならないことに自分の集中力を使えているのではないでしょうか。
佐藤様 弊社の事務仕事は、慣れているかどうかで、同じ作業でも2倍くらい時間が変わってしまうんです。毎日やっている担当者と、たまにしかやらない私とでは、それくらい差が出る。慣れていないと、マニュアルを見ながら「この検索条件はどこに入れるんだったかな」「あ、これは別のページだ」と、いちいち手が止まってしまいますから。そこを『おじどうさん』に任せてしまえば、誰が担当しても同じ手順で、同じ時間で終わります。
岩下様 作業が平準化されて、そのぶん時間も短くなるということですね。それに、前工程の引き継ぎがほとんどいらなくなる、ということでもあります。
佐藤様 うちの現場は突発的な出来事がすごく多いんです。作業に集中していても「あれ頼む」「これ対応して」と手が止まり、何をどこまでやっていたか飛んでしまう。30分集中して一気に片付けたい業務なのに、必ず割り込みが入る。その負担をツールに代わってもらえるなら、本当に助かるじゃないですか。人間の集中力には限界がありますからね。
RPAの定着実感は現場の声に表れていて、たまにエラーで手作業に戻らざるを得なくなると、みんな口を揃えて「苦痛だ」と言うんです。便利さに慣れた分、昔に戻るのはつらいですよね(笑)。