職場で喋らない人の心理は?特徴や接し方、対処法を徹底解説

職場で喋らない人の心理は?特徴や接し方、対処法を徹底解説

「職場で話さない人がいる」
「何を考えているのかわからない」
「どう接したらいい?」

職場では業務連絡はもちろん、ときおり仲間同士で雑談することもあるものです。

しかし、まったく話の輪に入ってこず話さない人がいて、どうしたらいいのか困った経験をしたことがある方も多いでしょう。

そこで本記事では、職場で話さない人の心理や周囲への影響、話さない人にどう接したらいいのかを紹介します。

職場においては円滑なコミュニケーションを行うことで、生産性が上がります。普段話さない人の心理を理解し、上手く巻き込んで一緒にコミュニケーションできる環境づくりをしていきましょう。

職場で話さない人の心理

自分から話さない人,職場

職場で話さない人の心理として、以下7つが挙げられます。

それぞれの心理状態であることを見抜くコツもあわせて紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

  1. ①会話が苦手で何を話したらいいのかわからない
  2. ②そもそも人と話すのが好きではない
  3. ③知識や興味がない話題についていけていない
  4. ④自分に自信がなく話すのが怖い
  5. ⑤相手から話しかけてほしい
  6. ⑥異性に苦手意識があり話せない
  7. ⑦話す必要性を感じていない
  8. ⑧反論されたくない

①会話が苦手で何を話したらいいのかわからない

職場で自分から話さない人は、会話が苦手で「何を話したらいいのかわからない」と思っている可能性があります。

そもそも話す内容が思いつかないので、誰かと話したいと思っていたとしても話しかけられないのです。本人は孤独感を抱えている可能性もあります。

周囲の人同士が話している姿をよく目で追っているなど、周囲の人や会話すること自体に興味を示している場合には、この心理状態である可能性が高いです。「混ざりたいけど何を言ったらいいかわからない」と思っているでしょう。

ビジネスコミュニケーションにおいては「報告しなきゃ」と思っていても、どのように伝えたらいいのかわからず、報告せずに過ごしてしまう可能性があります。業務の進捗状況を正しく把握できなくなってしまうため、自分から話せるようになってもらったり、こちらから働きかけたりすることが重要です。

どのように伝えるべきかがわかれば良いので「報告するときは、何についての報告なのか、現状はどうなっているのかを伝えてほしい」などと、伝えるべき内容を具体的に教えてあげると改善する可能性があります。

②そもそも人と話すのが好きではない

話すこと自体を好まない人も職場には存在します。内向的な性格の持ち主や、自分の時間を大切にするタイプの人が多いです。

こういったタイプの人は誰かと話すことがストレスに感じることがあるため、積極的に他人に話しかけることを避けがちです。自分の内面世界を他人と共有したくない、あるいは他人に深く関わることを避けたいからかもしれません。

同僚からのランチの誘いを断ったり、会議で発言する機会があっても静かにしていたりなどの行動が見られる場合には、このタイプかもしれません。職場でも自分の考えを十分に共有しないため、チームワークに支障をきたす可能性があります。

雑談を強制せず、ビジネス上の必要な会話のみにするといった配慮をしたり、また書面でのコミュニケーションを奨励するなど、個々の性質に合わせた対策を講じることが重要です。

③知識や興味がない話題についていけていない

職場の中には、自分の知識や興味がない話題について話すのが難しい人もいます。特に専門的な知識を必要とする職種で見られます。

その話題に対する知識がないと、自分が何を話すべきか、どのように反応すべきかがわからないため、会話から途中で抜けてしまうことがあります。

例えば、会議で他の部署の専門的な話題が出た時に無言でいる、または自分が関与するプロジェクトについての専門的な議論があった時に発言しないなどが挙げられます。プロジェクトの効率や効果が低下する可能性があるため、会話の輪に入ってもらう工夫をすることが大切です。

興味のある話題を提供したり、専門的なことはできる限りわかりやすくなるように配慮しながら話したりするのが効果的です。

④自分に自信がなく話すのが怖い

自己評価が低く、自身の意見を誰かと共有することが怖い人もいます。こういった人は他者からの否定や批判を極端に恐れて、自身の意見を言えないケースが多いです。

周囲の人との関係性が浅く、職場で浮いてしまったり仕事の効率に支障が出る可能性があります。

例えば、会議で自分の意見を問われた時に「私の意見は参考にならないと思います」と否定する、メールで自分の考えを述べる際に自己否定的な表現を使うなどが見られます。意見の多様性や新しいアイデアの創出がうまくできなくなり、組織の成長を妨げてしまうでしょう。

こういった人に対しては、優しく対応て意見を尊重することが重要です。また、フィードバックを通じて彼らの自己評価を向上させ、自信をもってもらう工夫をするとより効果的です。

⑤相手から話しかけてほしい

相手から話しかけられるのを待っている人もいます。このタイプの人は、誰かが関心を持って話しかけてくれることで、自分の存在が認められていると感じます。

自分から話すのではなく、相手からのアプローチを待っているため、会話が始まるまでの時間がかかることがあります。また、他の人から見ると消極的に見えることもあります。

例えば、誰かから直接質問されたときや話題にされたときだけ発言するような人はこのタイプでしょう。いつも自分から話さない状態が続くと、チーム内でのコミュニケーションが不十分になり、ミスが起きる可能性があります。

こちらから積極的に話しかけて、彼らの意見や感情を引き出すようにしましょう。また、その人が自分から発言しやすいような環境を作ることも重要です。

⑥異性に苦手意識があり話せない

異性との会話が苦手で、話すのが難しい人もいます。異性と話すことに恥ずかしさを感じたり、過度に緊張してしまったりするのです。

異性に対する不安から会話を避けるため、関係性の構築が難しくなる可能性があります。

例えば、異性の同僚との会議やランチの招待を避ける、または異性の上司に直接報告するのを避けるなどです。職場のコミュニケーションに偏りが生まれ、情報共有が滞ってしまう可能性があります。

異性との会話を自然に行うためには、まず話す機会を作り、徐々に慣れてもらう工夫が必要です。

⑦話す必要性を感じていない

自分が話すことは意味がないと考えている人もいます。「自分の意見は取り上げられない」「言ったところでわかってもらえない」と感じている可能性があります。

自分が話すことの必要性を感じないため、他の人と積極的に交流することはありません。職場でのつながりが希薄になり、孤立してしまう傾向があります。

例えば、会議中に意見を求められても「特に意見はありません」と答える、または自身の業務に関する情報を共有しないなどの場合にはこのタイプでしょう。この心理状態が続くと、情報の共有が不十分になり、業務効率が下がる可能性があります。

改善するためには、自分の意見を発言することの価値を認識してもらうことが重要です。その人の意見を真剣に聞き、フィードバックを提供し、具体的な成果に結びつけることが有効です。

⑧反論されたくない

自分が意見を言った時、誰かから反論されるのを極度に嫌っていることが理由で喋らない人もいます。

このタイプは小さい頃に、親や友達などから否定されることが多い環境で育っていることもあります。

「でも、それって〇〇だよね」
「いや、私は違うと思うな」
「だって〇〇じゃない?」

このような口癖の人と過ごす時間が長くなると「自分が何を言っても無駄だ」と感じて、口数が少なくなってしまうのです。

こういったタイプに対しては、話すときに肯定的な言葉を使うことを意識すると、徐々に心を開いて話してくれることがあります。

喋らない人が周囲に与える印象

喋らない人は周囲から次のように思われることが多いです。

 

  1. ①人柄や考え方がわからず怖い
  2. ②一方的に話すことになり疲れる
  3. ③自分を否定されているようで凹んだりイライラしたりする
  4. ④相手から話を聞けないのでつまらない
  5. ⑤仕事の話が進まず面倒に感じる

①人柄や考え方がわからず怖い

あまり喋らない人は自分のことを人に話すことも少ないため、人柄やどんな考え方をしているのかがわかりにくいです。

人はわからないこと、不確定なことに恐怖を感じるため、自分のことをあまり語らない人を怖いと感じます。

何をどう話したら喜ぶのか、何を話したら嫌だと思うのかもよくわからず、相手の気分を損ねないようにと、話している最中もヒヤヒヤするかもしれません。

②一方的に話すことになり疲れる

相手が話さないため、場を持たせようとすると一方的に話題を提供しなければならず疲れを感じる方もいるでしょう。

何に興味を持っているのかもわからず、反応も薄いため、手応えがないまま話し続けることになります。

話題を考えるだけでも疲れるものですが、手応えがないまま話し続けるのはメンタルのダメージも大きいでしょう。

③自分を否定されているようで凹んだりイライラしたりする

反応が薄いことに対して、自分を否定されたような感覚を覚える人もいるでしょう。

 

  • ・あなたの話は面白くない
  • ・あなたには興味がない

自分が話したことに対してあまり反応が得られず、以上のように自分を否定されたような気分になり、凹んだりイライラしたりしてしまいます。

悪い想像ほど膨らみやすいものです。そのことを意識するだけでも、気持ちの浮き沈みをコントロールしやすくなるでしょう。

④相手から話を聞けないのでつまらない

人と会話をすると、自分が知らなかった知識や観点が得られて楽しいものです。

しかし、あまり話さない人との会話では自分が話し手になる割合が高く、あまり新しい発見がないかもしれません。

人の話を聞くのが好きな人にとっては会話がつまらないと感じ、話すのが億劫になることでしょう。

⑤仕事の話が進まず面倒に感じる

雑談であれば話さない人がいてもなんとかなるものですが、仕事においてはそうは行きません。

なるべくみんなの意見を聞き、みんなが納得する形で話し合いを進める必要があります。

こういった場面で話さない人がいると、意思決定がスムーズに進まず、効率の悪さにうんざりしてしまう人もいるでしょう。

必ず自分の意見を発言するというルールを作ってしまうなど、角を立てない形で意見を言ってもらうよう促すのがおすすめです。

職場で話さない人がいると業務にどんな影響があるか

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職場に話さない人がいると以下のような影響が出ることがあります。

  1. ①声をかけにくく報連相が不足する
  2. ②周囲が気疲れする
  3. ③明るい雰囲気を作りにくい

①声をかけにくく報連相が不足する

自分から話さない人には話しかけにくいため、業務に必要な報連相が不足する可能性があります。

自分から話さない人は、どんな性格なのかや、何を考えているのかが分かりにくく、話しかけるタイミングや話し方に困ってしまうのです。たとえば、状況確認をしたいと思っても「話しかけたら邪魔かな?」などと考えてしまい、確認できないなどです。

報連相は業務をスムーズに進めるために欠かせません。報連相が滞らないように、自分から話せる環境や周囲が臆せずに声をかけていける雰囲気を作ることが大切です。

ちなみに、報連相をスムーズに行うための方法については以下の記事が参考になります。

>報連相が上手い人は何を意識している?真似するだけで上達するポイント

②周囲が気疲れする

自分から話さない人が職場にいると、その人とのコミュニケーションを保つために他のメンバーが一方的に努力をしなければならず、気疲れする可能性があります。

話し始めるのに何度も後押しをしたり、何度も質問を繰り返したりすると、その作業自体が負担に感じられます。例えば、進捗確認や資料の提出状況など、簡単な質問に対しても回答が得られないと、徐々にストレスが溜まっていきます。

こういった状況は職場の士気や生産性に影響を与える可能性があるため、早めに改善していくことが重要です。疲弊を防ぐためには、話さない人への対応法を共有し、社内全体で改善のための施策を打つことが重要です。

③明るい雰囲気を作りにくい

自分から話さない人が職場にいると、その人の消極性が周囲に影響し、明るい雰囲気を作りにくくなる可能性があります。

暗い空気が職場全体に広がり、話しにくくなることがあります。その結果、全体のムードが暗くなり、業務に対するモチベーションが低下しやすくなるでしょう。

職場の雰囲気は生産性やチームの結束力に大きく影響を与えます。明るい雰囲気を保つためには、無言の人が自分から話すように助けるだけでなく、他のメンバーも積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。

職場で話さない人への対処法

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職場で話さない人に対しては、以下5つのポイントを意識して関わってみてください。

  1. ①明るく挨拶をする
  2. ②相手が答えやすい質問をする
  3. ③共通点や共通の話題を見つける
  4. ④会話が発生する取り組みを自社全体で行う
  5. ⑤ツールを活用する

①明るく挨拶をする

挨拶はコミュニケーションのきっかけであり、人間関係を築く基礎でもあります。明るい挨拶は、ポジティブな印象を与えるため、自分から話さない人も気持ちがほぐれやすくなります。

「おはようございます!」と元気よく声をかければ、自分が受け入れられていると感じるでしょう。挨拶を返してもらえたら「この間の仕事は大変でしたね」と共感を示すと、さらに相手の警戒心が解けて話してもらいやすくなるので、実践してみてください。

こうした対話を繰り返すことで、自分から話さない人も打ち解けてくれるようになります。業務に対しても積極的になり、生産性が向上する効果も期待できます。

②相手が答えやすい質問をする

自分から話さない人は、どういった話題で話を始めればよいか、どうやって自分の意見を述べればよいかわからない場合が多いです。そのため、簡単に答えられる質問を投げかけて、その人が話し始めやすくすることが大切です。

たとえば、「今日の仕事は順調ですか?」や「お昼ごはんは何にしましたか?」などの簡単な質問から始めていきましょう。そして、相手の返答を受けてさらに話を広げると良いでしょう。

自分から話さない人もコミュニケーションに参加しやすくなり、業務の効率性やチームの一体感が高まります。

③共通点や共通の話題を見つける

自分が関心を持つ話題や自分と共通の経験を持つ人に対しては、意見を述べやすいものです。共通の話題や共通点を見つけることで、その人が自分から話すきっかけを作りやすくなります。

例えば、「あなたが前に言っていた映画、私も見てみました。あのシーンが印象的でしたね」というように、共通の話題を提供するのです。

共通の話題を提供して、自分から話さない人が積極的に参加する機会を増やしていきましょう。

④会話が発生する取り組みを自社全体で行う

自分から話さない人がいる職場では、その人が話し始めるきっかけが少ない可能性があります。自然と会話が生まれる環境を作ることで、その人も自然と話し始めやすくなります。

例えば、ランチタイムを一緒に過ごす制度を導入したり、社内のイベントでアクティビティを企画したりするなど、会話を促していきましょう。

職場コミュニケーションを活性化させる方法については、以下の記事も参考にしてみてください。

>職場のコミュニケーションを活性化させる方法9つ|メリット・成功させるコツも紹介

⑤ツールを活用する

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自分から話さない人は対面での会話に抵抗感をもつ場合が多く、メールやチャットといったツールを使うことで、気軽に意見を交換できます。

例えば『InCircle』のようなビジネスチャットツールを活用すれば、自分から話さない人も意見を出しやすくなるでしょう。

『InCircle』は操作も簡単で初めて使う人でも、使い方を調べずとも直感的に利用できます。職場のコミュニケーションをすぐに改善したい場合におすすめです。

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まとめ|職場で話さない人もコミュニケーションの輪に入ってもらおう

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会話が苦手な人や寡黙な人がいるのは仕方ないことですが、業務に支障が出てしまうのであれば改善が必要です。

話さない人と一口に言っても、自分から話すのが苦手な場合や、否定されることを恐れている場合など原因はさまざまです。

記事内でも紹介したように、原因にあった対処をすることで効率よく改善していけます。実際に取り入れて、職場全体でコミュニケーションできる環境を整えていきましょう。

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