職場で必要以上に話さなくなったらどうなる?周囲から浮かないコツ、話さない人への対処法
「職場で必要以上に話さなくなったらどうなる?」
「あまり話さなくても職場で浮かないようにする方法は?」
「急に話さなくなってしまった人にはどう対処すべき?」
本記事では、以上のような方向けに職場で必要以上に話さないようにするコツや、話さない人への対処法をお伝えします。
職場での会話を減らすメリットデメリットから、どのように振る舞ったら職場から浮かないで済むかを考えていきます。
仕事をスムーズに進めつつも、職場での自分の居場所を確保したい方はぜひ参考にしてみてください。
また、周囲の人で急に話さなくなった人への接し方も解説するため、対応に困っている方も参考にしていただけたら幸いです。
【この記事の内容】
職場で必要以上に話さなくても大丈夫?
話す量を減らしたい気持ちはあるが、職場で必要以上に話さなくなることに、抵抗がある人もいるかもしれません。
たしかに、急に話さなくなると心配されるなど、周囲が変化に戸惑うこともあるでしょう。
しかし、周囲の戸惑いは一時的なもので、慣れてもらえれば特に問題なくなります。
必要以上に話さなくて済むようにするためには、以下3つの考え方を意識してみてください。
- ①雑談の必要性は人により異なる
- ②周囲に合わせるだけでは組織がダメになる
- ③無口・無愛想は避けるべき
①雑談の必要性は人により異なる
「仕事には雑談も必要」と言われますが、個々人が感じる雑談の必要性には以下のようにかなり差があります。
- 休憩時間はもちろん、業務時間中も軽い雑談は必要だと思う
- 雑談は休憩時間だけにしたい
- 雑談をすると集中力が落ちるからしたくない
- 天気などの他愛もない話ならいいが、プライベートには踏み込まれたくない など
それぞれの認識が異なるため、そもそも職場であまり話さない人がいたとしても、社風と大きな乖離がない場合にはそれほど問題にはなりません。
ただし、雑談と業務連絡は別物であることに留意しましょう。業務連絡は必ず行うようにしてください。
雑談は少なくても大きな問題にはなりませんが、業務連絡は1つ取りこぼすだけでトラブルの原因になるからです。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
>会社におけるコミュニケーションの必要性|風通しの良い職場を目指そう
②周囲に合わせるだけでは組織がダメになる
周囲の雰囲気に合わせる人ばかりになると、企業の意思決定が歪んでしまい、うまく成長できない可能性があります。
とくに雑談は共感ベースで行われるため、雑談が多くなると馴れ合いの関係性になりやすいです。
「仕事は仕事」と区別をつけられれば良いのですが、雑談で仲が深まっていると相手に指摘をするのは難しいと感じる人も多いです。
そのため、必要以上の雑談を控える態度を取ることで、馴れ合いの関係性を防ぐ人材も企業には必要でしょう。
③無口・無愛想は避けるべき
職場で雑談を控えるのは良いですが、無口や無愛想になるのは避けましょう。
無口や無愛想は、相手を不快な気持ちにすることもあり、こういった態度が業務に支障をきたすからです。
誰かから話しかけられた時には、やわらかい表情を意識したり、相手の意図を汲み取った返答をしたりすることが大切です。
また、業務に関わる報連相については周囲の声掛けを待つのではなく、主体的に動くことが求められます。
仕事に必要なコミュニケーションは確実に行っていきましょう。
>報連相の本当の意味とは?円滑にコミュニケーションをするコツは「おひたし」
職場で必要以上に話さなくなったら4つのメリットがある
職場で必要以上に話さないようにすると、以下4つのメリットがあります。
- ①人間関係に悩まない
- ②生産性が高まる
- ③自分のペースで仕事ができる
- ④仕事とプライベートを区別できる
①人間関係に悩まない
職場で必要以上に話さなくなると、人間関係に悩まなくなります。
最低限の関係性を保つだけで過ごせるようになるからです。
周囲の人の思惑に振り回されたり、過去の会話を思い出して「あの言い方良くなかったかも」などと悩んだりすることが減ります。
人間関係は多くの人にとって大きな悩みの種です。
人間関係の悩みが減ることで、満足度が高まりますし、仕事に集中しやすくなります。
仕事に対して高い集中力を発揮すれば、生産性が高まるため自分にとっても会社にとってもメリットがあります。
②生産性が高まる
職場で必要以上に話さなくなると、生産性が高まります。
「周囲が雑談していて、集中できない」などの状況が減って、自分のタスクに集中できる時間が増えるためです。
例えば、「昨晩のテレビ番組」や「週末の予定」など仕事に関係のない話が延々と続くと、自分のタスクに集中できず、苛立ちを感じることもあるでしょう。
そのような余計な会話が減ることで、自分の作業フローが途切れず、一つ一つの作業がスムーズに進み、手元の仕事が終わった時の達成感が格段に増すことを感じられます。
生産性が高まれば、人事評価も高まりますし、企業にとっても業績アップにつながるため大きなメリットとなります。
③自分のペースで仕事ができる
必要以上に話さないと、自分のペースで仕事ができます。
他人のペースや意見に振り回されることなく、自分自身の最適な働き方を追求できるようになるからです。
「自分のやり方の方が早いしやりやすい」などと感じることがなくなるでしょう。
自分のやり方を大切にすることで、仕事に対する自己満足度が高まり、ストレス軽減にもつながります。
また、自分らしい働き方を見つけて高いパフォーマンスを発揮する社員が増えると、会社全体の生産性アップも期待できます。
④仕事とプライベートを区別できる
職場で必要以上に話さないと、仕事とプライベートの間の境界線がはっきりとします。
仕事上の人間関係では「この人にはプライベートに踏み込んでほしくない」、「仕事と関係ない話題は避けたい」と感じることもあるでしょう。
仕事上の会話を最小限に抑えれば、プライベートに関する話題も減るため仕事だけに集中しやすくなります。
また、ワークライフバランスに対する満足度もアップするでしょう。
ワークライフバランスが保たれている社員は、長期的な生産性が高く離職率が低いため、企業にとってもプラスになります。
職場で必要以上に話さなくなったら2つのデメリットがある
職場であまり話さなくなると、以下2つのデメリットが生じることがあります。
- ①周囲に気を使わせてしまうこともある
- ②思うように仕事量を調整できなくなる可能性がある
①周囲に気を使わせてしまうこともある
今までよりも口数が減ることで、健康上の問題があるのかと心配されることがあります。
仕事に集中するために雑談を減らす旨を伝えて、周囲の誤解を解くようにしましょう。
また、話好きの人からは「何を考えているか分からない人」と思われ、どうにか話をしようとアプローチを受ける可能性もあります。
- 仕事とプライベートを分けたい
- 仕事の人間関係は最小限にしたい など
このような価値観があることを伝えると良いでしょう。
②思うように仕事量を調整できなくなる可能性がある
会話が減ることで周囲から理解されにくくなり、仕事量の調整が難しくなることがあります。
- やりたい仕事を任せてもらえない
- 仕事量が多く捌くのが大変 など
あまり人と話さないと人柄が相手に伝わらず、仲が深まりにくいため、仕事に志願しても任せてもらえないこともあるでしょう。
仕事の成果や取り組み姿勢など、他の部分でのアピールが大切です。
また「会話をせず黙々と仕事をする人」というイメージから、仕事をたくさん任せられることも考えられます。
高いパフォーマンスを発揮し、達成感が得られるなら良いですのが、もし無理な量を依頼される場合には調整をお願いする必要があります。
必要以上に話さなくなった時でも職場で浮かないコツ
職場で話さなくなると、人の輪に入れなくなり浮いてしまうリスクが高くなります。
浮いてしまうと居心地の悪さを感じ、職場にいるのが辛くなるかもしれません。
口数を減らしても職場で浮かないようにするために、以下4点を意識していきましょう。
- ①ビジネスマナーや挨拶はきちんと行う
- ②仕事上で必要なコミュニケーションは行う
- ③業務で高い成果を出す
- ④簡潔に話して時間短縮する
①ビジネスマナーや挨拶はきちんと行う
会話が減ると自分のことを周囲に伝える機会が減ります。
人は素性がよく分からない人に対して不安を感じ、それゆえに、あらぬ噂をすることもあります。
だからこそ、ビジネスマナーを守った振る舞いが大切です。
話す時は相手の目を見て、表情を意識します。挨拶も自分からするようにしましょう。
②仕事上で必要なコミュニケーションは行う
会話を減らすと言っても、仕事に必要なコミュニケーションは欠かさずに行いましょう。
そうでなければ、いくら自分の集中力が高まったとしても、チームワークが悪くなり業務全体のパフォーマンスが下がるからです。
独りよがりな態度は周囲に不快感を与え、浮いてしまう原因になります。
仕事に必要なコミュニケーションを徹底していれば「仕事とプライベートを分けたい人」という印象を与えられます。
③業務で高い成果を出す
コミュニケーションを減らすのであれば、今まで以上に業務で高い成果を出すことに力を注ぎましょう。
傾向として、高い成果を出す人を邪険に扱う人や会社は少ないからです。
成果さえ出していれば良いわけではありませんが、やっておいて損はないでしょう。
自分のことをあまり表現しない人は、周囲から誤解されやすく、悪く思われることも少なくありません。
「自分が悪く思われてもいい」と感じる方もいるかもしれませんが、自分が悪く思われることは自分だけでなく、同僚である周囲の人にも負担があるものです。
あまりよく思っていない人と過ごさなければいけないのは、ストレスの原因になります。
悪く思われるのは避けたほうが職場全体にとってもプラスです。
何らかの不和が生じた時には、しっかり対話を行い関係性を修復していくほうが良いでしょう。
④簡潔に話して時間短縮する
簡潔に話して会話にかかる時間を短くするよう意識するのが良いでしょう。
話す機会を減らそうとすると、仕事に必要なコミュニケーションも削ってしまいやすいからです。
会話の目的はお互いを理解することであり、自分の考えを結論から伝えれば、会話が短くとも相手は満足しやすくなります。
ただ、時には1から10まで言語化して伝えるべき時もあります。
会話の相手が納得していない様子を見せた時には、時間をかけてでも話をしたほうが良いです。
必要な時に必要なことを伝えられる人になれば、無理に話をするよう周囲から促されることもなくなるでしょう。
職場で必要以上に話さなくなった人への対処法
職場であまり話さなくなった人に対しては、以下2つポイントを意識しましょう。
- ①体調や精神状態に問題がないか確認する
- ②業務上必要なコミュニケーションは徹底させる
①体調や精神状態に問題がないか確認する
話さなくなった原因が、体調不良や精神的ストレスによるものでないかを確認しましょう。
仕事では疲れを感じることがあるのは当然ですが、長期間、話さなくなるようなケースでは早急な治療が必要です。
声をかけて本人に直接確認し、体調不良やストレスが見受けられる場合には、医療機関の受診を勧めましょう。
ただ、その人との関係性によっては、問題を抱えていても伝えてもらえない可能性もあります。
「本人が言わないなら大丈夫だろう」と考えず、周囲の人にも働きかけてその人が話しやすい人からアプローチしてもらうと良いでしょう。
②業務上必要なコミュニケーションは徹底させる
体調や精神状態によるものでない場合には、仕事で必要なコミュニケーションは徹底するよう促しましょう。
職場の人とどのくらいの距離感で付き合うかは、本人に裁量がありますが、仕事に支障が出るような振る舞いについては指摘が必要です。
仕事に支障が出ると、会社全体での生産性が下がるのはもちろんのこと、本人の居場所が職場になくなってしまいます。
業務を円滑に進めて、チームの雰囲気を維持するためにも、仕事に関わるコミュニケーションは徹底するように伝えましょう。
ツールの活用で必要以上に話さなくても仕事が回る職場に
仕事でのコミュニケーションは対面での会話だけでなく、電話やメールといったツールを用いたものもあります。
近年では電話やメールより手軽で、データの管理が容易なビジネスチャットツールの利用が増えてきました。
ビジネスチャットツールで仕事上のコミュニケーションを行えば、履歴が残るため言った言わないの問題が起きません。
メールとは異なり1画面に履歴が全て表示され、検索機能を使えば確認したい情報が瞬時に見つかります。
また、対面で話しかけるとなると、相手の仕事状況を見てタイミングを伺う必要があり、見計らっているうちに伝え忘れることもあるでしょう。
『InCircle』のようなビジネスチャットツールを活用すれば、相手の状況に関わらず思い立ったときに連絡できます。
連絡事項の伝え漏れが防げますし、会話を好まない社員でも無理なくコミュニケーションできるでしょう。
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まとめ|コツを押さえれば職場で必要以上に話さなくなっても問題ない
職場でのコミュニケーションは仕事を進める上で役立ちますが、必要以上の雑談は集中力の低下につながります。
そのため、職場での会話を減らしたい場合には、仕事に関係のない雑談を省くのがおすすめです。
ただ、直接業務に必要のない雑談であっても、チームワーク向上につながるケースもあります。
仕事において雑談を省きたい意向を伝えて断るのも良いですが、時には雑談に応じることも必要です。
職場の人間関係から離れることを考えるのではなく、一定の距離感を保って関わり続けることを意識しましょう。
また、周囲にいきなり話さなくなってしまった人がいる場合には、体調面に問題がないかを速やかに確認してください。
その上で、適切な休息を取れるようサポートしながら、本人が職場で孤立しないように仕事に関するコミュニケーションを徹底させることが大切です。
なお、あまり話さない社員を巻き込んで、社内コミュニケーションを盛り上げたい場合には以下の記事を参考にしてみてください。