営業職の残業時間はなぜ長い?定時で帰るための3つの方法

営業職の残業時間はなぜ長い?定時で帰るための3つの方法

営業職をされているあなたの残業時間は、何時間ですか?

日本は、世界と比較しても残業が長い国として知られています。なかでも営業職は特に長いと感じる方も多いでしょう。

この記事では、営業職の残業時間が長くなる原因を紹介しながら、残業時間を減らす3つの方法について解説していきます。

ぜひ、最後まで読んであなたの残業時間を減らしてみてください。

一般職の月間残業の平均

まずは、厚生労働省が毎月公表している平均残業時間を確認してみましょう。

公表データによると一般就労働者の場合14.5時間であり、パートタイムの場合2.5時間と言われています(2020年10月発表分)。

1ヶ月の就労を20日間とした場合、一般就労働者で1日あたり約0.73時間の残業をしていることになります。

(データ引用元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r01/0110p/dl/pdf0110p.pdf

営業職の月間残業の平均

続いて、営業職のみを対象にした月間残業の平均を見ていきましょう。こちらは厚生労働省からのデータではなく、インターネットを用いたアンケート結果です。

全国の営業職に従事する20歳〜69歳の男女1000名を対象にしたインターネットリサーチでは、月に35.8時間、1日あたり約1.79時間も残業していることになります。

このことからも、営業職は、他職種よりも倍以上も残業していることがわかります。

(データ引用元:https://sth.bell-face.com/sales-knowledge/overtime/

営業職の残業が増える2つの理由

営業職はなぜ、残業が増えてしまうのでしょうか?ここでは残業が増える2つの理由について紹介していきます。

また、残業を増やさない方法についても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

営業職の残業が増えるのは、以下2つの原因が考えられます。

  • 営業は外回り(外勤)が多いから
  • ノルマ達成に追われてしまうから

それでは、それぞれを詳しくみていきましょう。

営業は外回り(外勤)が多いから

営業職は基本的に、取引先などへ自ら赴いて営業を行います。そのため、仕事時間の大半を外回りに費やし、夕方退社時間が近づいた頃に帰社します。

それから、日報や情報共有などの事務作業に取り掛かります。

そうすると、必然的に就業時間を過ぎて仕事をせざるを得なくなり残業が増えてしまいます。

ノルマ達成に追われてしまうから

営業職の多くには、「ノルマ」が存在するでしょう。ノルマを達成できなかった場合には給与や会社内でのポジションなど多くのことに影響が及びます。

そのため、ノルマ達成に向けて、前述した理由でおしてしまった業務を残業して挽回しようとします。

したがって残業が増えてしまうのです。

残業を減らす3つの方法

これまで、残業が増えてしまう代表的な2つの原因を紹介しました。それでは、残業を減らすためにはどのようにしたら良いのでしょうか?

ここでは、具体的な対策方法を解説していきます。

残業を減らすための具体的な対策方法は以下の3つです。

  • 外回り中に行えるタスクを処理する
  • デッドライン効果を活用する
  • SFAを導入する

残業を減らす方法①外回り中に行えるタスクを処理する

1つ目は、営業職の勤務内容の大半を占める「外回り」の時間を有効活用することで、帰社してからの作業を減らす方法です。

具体的には、本来は帰社してから行う作業をスマホやタブレットを使い事前にまとめたり、文章を作成したりすることです。

業種により業務内容が異なるため、一概には言えませんが、現在は電子デバイスが普及し便利になっています。

その恩恵を上手に活用し帰社してからの作業時間を減らしてみてください。

残業を減らす方法②デッドライン効果を活用する

ノルマに追われて闇雲に残業をして作業を行うことは、脳科学的にはあまり効率的とは言えません。

そこで、活用したいのは「デッドライン効果」です。デッドライン効果とは、「締切効果」とも言われ、締切や時間制限を決めることにより集中力や生産性を向上させる脳科学に基づいたテクニックです。

具体的には、「今日は19時までに退社する」といったように制限となる時間(期間)を設定するだけです。

締切が決まっていることで、その期限に向けて集中力が高まり生産性が上がります。お金も手間もかからないので、ぜひ試してみてください。

残業を減らす方法③SFAを導入する

SFAとは(Sales Force Automation)の略称で、「営業の自動化」を意味します。

文字通り営業に関わるあらゆることを自動で管理してくれるツールです。

SFAは前述した、電子デバイスを用いて外回り中に行えるタスクを処理する方法の具体例といっても良いでしょう。

具体的な機能は以下になります。

  • 顧客管理
  • 案件管理
  • 行動管理
  • 予実管理
  • レポート管理(日報や週報)

SFAを導入すると得られるメリットは多岐にわたりますが、残業を減らすことにフォーカスしてみると、特にレポート管理の機能がおすすめです。

SFAを使用したレポート管理は、導入するソフトにより若干の仕様は異なりますが、定型化されたフォーマットを入力するだけで完結します。

そのため、面倒なレポートを外回りの合間に作業でき、帰社してからの作業が少なくなります。

また、レポートは自動的に社内で共有できるため、情報共有にも役立ちます。

営業職の残業は工夫次第で減らせる!電子デバイスをうまく活用しよう

営業職は、1ヶ月に平均35.8時間も残業をしています。この時間は、営業職以外の倍以上の時間です。

営業職の残業時間が増える理由は以下の2つでした。

  • 営業は外回り(外勤)が多いから
  • ノルマ達成に追われてしまうから

そして、営業職の残業時間を減らす方法として以下の3つを紹介しました。

  • 外回り中に行えるタスクを処理する
  • デッドライン効果を活用する
  • SFAを導入する

要約すると、電子デバイスを有効活用し外回り中に行えるタスクを事前に済ませることで残業を減らせます。

また、SFAを会社に導入することで会社全体の残業時間を削減でき、社員の満足度や利益の向上につながるでしょう。

ぜひ、この記事を参考に残業を減らしてみてください。

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